全国に残る、近代の土木・建築を中心にWatchingしているブログです。
旅に出たら「Architec旅日記」と、見てきた建物や風景を紹介する記事を、
家に居れば、日々の日記「想鄙居だより」や、料理などを記事にしています。

※特集記事は拡大写真も含まれていますので、クリックしてみてください。

2013年09月

東京・台東区 / 浅草寺



●雷門(風雷神門)
 昭和35年(1960)竣工
 設計:田辺泰
 構造:鉄筋コンクリート造

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 ☆風神、雷神像
  頭部が江戸時代、胴体は明治時代、昭和に補修彩色された、時代を超えた合作。
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 ☆龍神像
 平櫛田中、菅原安男作(1978)
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●宝蔵門
 昭和39年(1964)竣工
 設計:田辺泰
 構造:鉄筋コンクリート造

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●五重塔
 昭和48年(1973)竣工
 構造:鉄筋コンクリート造

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●本堂(観音堂)
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           (写真は「東京の観光公式サイトGO TOKYO」より転載)  昭和33年(1958)竣工  設計:大岡実  構造:鉄筋コンクリート造

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 天井図は「龍之図(川端龍子)」「天人之図(堂本印象)」

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●宝きょう院塔

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浅草のランドマークと言える「浅草寺」

東京における最古の寺院といわれ、寺伝によれば、推古天皇36年(628) ひのくま浜成、竹成の兄弟が、漁撈中、観音像をあげたことに始まるとか。
天慶5年(942)には平公雅、さらに江戸時代に三代将軍家光が堂塔伽藍を寄贈した。

度重なる火災で18回も炎上し、その度再建された。
最後の火災は東京大空襲で、境内がすべて焼き尽くされたという。

まず、再建されたのは本堂で、設計者の大岡実は、文部省嘱託となり戦前から文化財の保存修理を担当しており、名声があった。

しかし、国宝・法隆寺金堂壁画の保存事業で、失火によって壁画が焼けてしまう失態をおかす。
なんでも、担当者が電気座布団のスイッチを切り忘れた加熱によるものだったそうです。

当然、責任者だった大岡は責任を問われ、職を追われてしまう・・・

失意の大岡に浅草寺再建の依頼がやってくる。
新本堂の設計及び工事監督は、当初から伊東忠太に定めてあったが、この頃には伊東も高齢となっていたので、然るべき人物ということで大岡を紹介する。
大岡も恩師の指令もあり、快諾した。

法隆寺火災の経験が元になって、大岡は木造による再建ではなく、鉄筋コンクリートにすべきだと主張し、寺側も構造はともかく、見た目が昔からの姿であればよいと了解。

その後、主要な建物はこれにならって鉄筋コンクリートで建てられ、現在の浅草寺伽藍に至っているそうです。

案外、鉄筋コンクリートと気がつかない人が多いと思いますが、柱などの艶やかな表面のてりと、均一な質感で分かりますよね・・・

燃えないお寺を造りたいと願った設計者と、軒の組物などを見事にコンクリートで再現した施工者の努力がすごいですね。


なお、江戸時代頃の建造物は、伝法院・二天門などだそうです。
なおなお、本堂の瓦(7万枚)は平成の大修理で、オールチタン製になったそうです。

          
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                      (浅草2丁目 2013年5月25日)


東京・千代田区 / 旧東京中央郵便局(現・JPタワー)



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屋上庭園(スカイデッキ)

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高層ビルに囲まれて、「日本工業倶楽部」ビル(大正9年建)が窮屈そうに見えている。

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●旧建物
 昭和8年(1933)竣工
 設計:吉田鉄郎
 施工:銭高組
 構造:鉄筋コンクリート造5階建
●新建物
 敷地面積:約 11,600 ㎡
 延床面積:約 212,000 ㎡
 階 数:地上38 階、地下4 階、塔屋3 階
 高 さ:約 200 m
 事業主:日本郵便株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、三菱地所株式会社
 設計監理:株式会社三菱地所設計
 施 工:大成建設株式会社
 コストコンサルティング業務:株式会社NTTファシリティーズ
 プロパティマネジメント/リーシング支援業務:三菱地所株式会社
 開発手法:都市再生特別地区、特例容積率適用地区

JPのコンセプトとしては、

1フロア3,000 ㎡を超える丸の内エリア最大級の事務所空間を整備。
フロアは整形なコの字型平面とし、コーナー部は柱をなくし、開放感のある居室空間を演出。
天井高は2,950mm、OAフロア高さは150mm を標準仕様。(多様な都市機能の整備)

諸情報及び文化の受発信拠点として、国際ビジネス・観光情報センター、国際的な学術・文化の総合ミュージアム、国際カンファレンスセンターを設置。

低層棟部分には、大きな吹き抜け空間とその周囲に約9,000 ㎡の商業施設を整備し、丸の内に新たな賑わいを演出。(歩行者ネットワークの拡充)

建物の中央部には吹き抜け空間を利用した都市の情報広場と南北方向の屋内歩行者通路、また、計画地南側の東西方向には緑地と一体化した屋外歩行者通路を整備し、丸の内地区の回遊性の向上を図る。

東京駅前地下通路を整備するとともに、東京駅と有楽町方面を結ぶ南北方向の歩行者通路等を建物内に確保することで、歩行者の利便性を高めている。

ということですが・・・

記事を書くのに、この建物を何てタイトルつけたら良いんだろうと悩みました。

結局「中央郵便局」という機能はもうスッカリ無くなって、単なる、オフィスビルの出張郵便局みたいなものでしょう?
だから、大家が日本郵便でも、あえて『旧』と付けさせていただきました。

私の好みじゃない「おんぶビル」スタイルの再開発だし・・・

旧建物の中に入ると、中身をくり抜かれたりんごみたいに、中央が吹き抜け。
ここに、美味しい味付けをした料理が入ってくれるとうれしいですが・・・


ちなみに、古いビルの設計をしたのは、各地の郵便局・電話局を多く設計した吉田鉄郎で、ドイツ風な建築スタイルを得意とした人です。

建物は当時、来日していたブルーノ・タウト、アントニン・レーモンドらに、伊勢神宮、桂離宮にも通底する合理性・機能性と美の融合を高く評価されたと伝えられる。

全壊されずに済んだのは、当時大臣だった鳩山邦男さんの怒り心頭によるものだったといっても過言でないかもしれませんね~(笑)

しかし、やっぱり・・・
戦前・戦後の活況や復興を記憶に留める建物が、ほとんど失われた丸の内には遅きに失したかも。



◎東京中央郵便局アーカイヴ

・明治時代
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・現在
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                    (丸の内2丁目 2013年5月26日)


さんまの梅煮

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年々、秋はなかなか深まらないようです。
今朝のNHKで、温度で比べると10年前の宮崎と、現在の関東が同じレベルだと伝えてました。

四季がハッキリしているのが日本の良いところなのに・・・

それでも、季節ごとに美味しい物が出て来るから、まだ諦めるのは早い!(^^)

今年はさんまが捕れないそうで、高いですね~。一尾200円近い・・・
今年の夏は、我が里でもシラスが全く捕れなかったようでした。
黒潮が極端に蛇行していたそうで、海にも異変が起きているのか・・・?

それでも、新鮮そうなピカピカした姿を見たら、食べたくなってしまいました。
青魚は大好物なのです。

塩焼きもいいけど、梅煮もサッパリして美味しいですよ!


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◎レシピ
●材料
 さんま:2尾
 梅干:2個
 生姜:1片
 みりん:大さじ4
 しょうゆ:大さじ2
 水:1カップ(200CC)

●作り方
1,さんまは頭、内臓を取り除き、1尾を4等分に筒切りにする。
2,梅干は種を除き、生姜は薄切りにする。
3,鍋に水、みりん、しょうゆを入れて煮立て、さんま、梅干、生姜を入れて20分位煮る。


神奈川・小田原 / 旧古田商店



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大正末期建築

建物左側(住居か)が純和風、出桁(だしげた)造、右手の商店部分は洋風のデザインになっています。

ただ、以前は左側が瓦葺きだったようだが、すべて銅板葺きになってしまって、対比の面白さが無くなっている。

右側は、銅版製の屋根が見事で一階部分の張り出し上にバルコニー状に手摺りが施されています。しかし、前面の手摺りは無いようなので、単なる装飾だったのでしょうか?

このベランダの事を「肝試しベランダ」と紹介している本もあるとか。

以前撮られた写真を見ると、洋風部分も改築されて、当時あった木造の建具は失われている。


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          (写真はHP「みちくさ学舎」より)

実は、この商店は、鋼材や住設機器を扱っていたのだが、自己破産をされて、建物は競売に掛けられたようだ。

2010年に小田原市役所が落札したようなので、これからまちづくりのために活かして行くことになるのでしょう。
その時は、ぜひ、元の姿に復元していただきたいですね。

この建物がある小田原の旧東海道の通りには、古い建物や個性的な近代建築が見られる所です。

一般企業が入手したなら、これも壊されて新しい建物になってしまったかもしれません。
それを考えると、他所の町ながらホッとします。



*拡大写真は、どれでも写真をクリックして一覧画面を表示してご覧下さい。


                         (南町 2013年5月24日)


さつまいもご飯

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まだ春に撮った写真が残ってますが、たまには季節感のある話題をね・・・


皆さんから届く、秋の花や食べ物の記事を見て、
                自分も見たり食べたりした気分になってます。

先日、安売りワゴンにあったさつまいもで炊き込みご飯を作りました。
野菜の安売りって、魚のアラコーナーと同じくらい好きなんです~~

日にちが経ってるとはいえ、やばい物は売るはずないし、
   時によっては、家の冷蔵庫の中に残ってるモノより新鮮だったりしない?

買ったその日のウチに使えば問題ナ~シ!!(*^^)v


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ほっくり炊きあがりました。押し麦も入ってます。

ごま塩をサッとかけて・・・あ~、美味しい~~!!
          あとは、具だくさんの味噌汁と焼き魚で・・・\(^O^)/



レシピ書くのも久しぶりィ~

●材料(4杯分)
 米:2カップ
 さつまいも:250g(中くらいの物1本)
 酒:大さじ2
★調味料 
 みりん:大さじ1
 しょうゆ:大さじ1
 塩:小さじ1/2

●作り方
 1.米をといでざるに上げ、水気をきる。
 2.さつまいもはよく洗い、1.5cm角に切る。
  皮が汚れているところがあれば、その部分だけむく。
 3.炊飯器に米を移し、水380ml、酒を加えて15分以上おく。
 4.炊飯器に★調味料を加えて調味し、さつまいもを入れて、普通に炊き上げる。

*お好みの固さ加減になるよう水の分量は調整して下さい。


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